契約社員から正社員になる流れ

 

近年、介護施設では契約社員としての雇用形態も多く見られます。介護スタッフとして働ける現場は、特別養護老人ホーム、老人福祉施設やデイサービス、訪問介護事業所など、様々な場所が存在しています。

契約社員の中には、正社員になることを希望している人もいるでしょう。契約社員は早番、遅番、夜勤を正社員と同様に働いて、カンファレンスや活動報告書などの業務をこなす場合もあります。しかし、正社員よりも基本給や賞与などが低いのが一般的です。さらに有期契約だと将来的な不安も出てきます。

そこで、労働契約法が改正され、契約社員が正社員になれる可能性が増えました。この法律は2013年4月1日以降、繰り返し契約が更新されて通算5年を超えた場合、無期労働契約に転換することが可能という内容です。ですので、最も早い人で2018年4月1日以降に転換できます。

例えば、契約から1年経過したときに更新するという契約内容の場合は、5回目の更新時に申し出ましょう。5年目の契約が満了した翌日から無期雇用契約に転換されます。さらに3年契約の場合は、2回目の契約更新時に申し出ておくと、最初の契約から6年経った日の翌日に転換されることになります。

しかし、無期雇用契約イコール正社員とはならないので注意が必要です。全ての契約社員を正社員にすれば経営が成り立たなくなるという事業所も少なくありません。

そのため、契約を5年を超えないよう雇止めしたり、無期契約社員化にしたりといった対策を取る事業所も出てくることが予想できます。それでも正社員になれる大事なチャンスなので、きちんと見逃さないことが重要です。

実際のところ契約社員にはメリットもデメリットもあるので、最初に雇用の内容を確認しておくことが欠かせません。契約社員として介護施設で働きたい方は、ぜひこちらの参考リンクにも目を通して将来をきちんと見据えた選択をするようにしましょう。